時間の感覚はすでになかった。
始めから真っ暗な部屋で繰り返された獣じみた行いに、思考力はすっかり奪われ、とろけてしまった。
果てたユウヤの重みを全身で受け止めながら、アタシは隠しもせずに涙を流した。
なぜ泣くのか、自分でもわからない。
悲しさも悔しさも愛しさも、すべて、淫らな吐息と一緒に吐き出したのに。
アタシの中は、空っぽ、だ。
「……アイツと何してたんだよ」
ふいに、掠れた声が呟いた。
「やっぱりオレよりアイツがイイんだ?」
重みに圧迫された肺が息苦しさを訴え始めたけれど、のしかかったユウヤはそこをどける気も、アタシの中に挿したままのものを抜く気も、ない。



