白い天井~恋愛依存症候群~

押しのけようともがく腕が、あっけなく押さえ込まれた。
頭の上で、組むようにガッチリと掴まれる。

男の腕力に、アタシは初めて、恐れを抱いた。


今まで、幾度となくユウヤと体を重ねてきた。でも。


いやっ!!


奪われた言葉のかわりに心の中で悲鳴をあげる。


こんな……こんな、愛も何も感じられない行為なんて……。


溢れた唾液が顎を流れた。


「んんっ」


声が漏れる。

下着がずらされ、濡れてもいない場所に指がグッと挿し入れられた。


「っ!!」


痛みのあまり、体が逃れようと縮こまる。


「っはっはぁっ」


やっと解放された唇から荒い息を吐き出しながら、アタシは、さらに竦みあがった。