リビングのソファーに座らされたまま、アタシの思考は停止していた。


「……怒ってる?」

その、ちょっと笑ったような言い方に、アタシの中の何かがキレた。


「当たり前でしょ!ふざけんのもいい加減にしてよ!
アタシをバカにして楽しい?
サイッテー!!」


溜まっていた気持ちが溢れ出す。
と同時に、おさまりかけていた涙も、溢れ出した。


「どれだけ……心配したと思って!」


殴りかかりたい衝動は、嗚咽になった。


「アタシが……どんな、思いでっ」


腹が立った。
猛烈に。

こんないたずらをするユウヤにも、あっさりひっかかっていた自分にも。


悔しくて、恥ずかしくて、情けなくて、苛立たしい。