右から二つ目。

302の表示を見つけ、アタシは強く、長くチャイムを鳴らした。


一回。

二回。


待っても、待っても、反応がない。


なんで!?
遅かった!?


三回。

四回。


物音一つ、しない。


アタシは絶望感にへたりこんだ。


「あっ」


そうだ、救急車!