『残念~。アタシ、明日も暇だから明日こそ!だね』


手早くメールを打ち返す。
デートの約束がなくなってしまった。

今日は真っ直ぐ帰ろうか……。

明日こそ、きっと、ユウヤの部屋に行くことになるはずだ。

時計を見て、しばし悩む。

それとも、あの部屋に合う小物でも探しに行こうか。

相変わらず、殺風景なユウヤの部屋を思い出す。


ユウヤが、その2人のメル友を自分の部屋に入れていないことは、アタシを安心させる最大の理由の一つだった。


本命だけの、特権。


アタシは部屋に自由に入れるし、ユウヤの大学の学祭にも一緒に行った。

ハルコの言っていた通り、アタシは堂々としてればいい。


「あ~、久しぶり!」