「……ん?うん」


浅い眠りにまどろむユウヤは、ぼんやり、肯く。


アタシが一番ならば、イイ。


それがユウヤに必要なのなら。

浮気ぐらい、なんてことない。


ホントはもちろん、アタシ一人を愛して欲しい。アタシだけを、見て、欲しい。

でも、万が一……。


失うよりは、ずっとマシ。


アタシは進んで、女を騙す共犯者になる。


「ユウヤが死んだら、アタシも死ぬ」


ユウヤは、アタシのものだから。

ユウヤは誰にも渡さない。


そのためなら……アタシは、なんだってやってみせよう。