君を守りたい


「陽路ちゃん、あんなの気にすることないよ。」

「そうっすよ!先輩たちが何を言っても俺たちは陽路先輩の味方だし!」

「陽路先輩が仕事放棄する人じゃないことぐらい、わかってますから。」


部室を出てから一言も発さないあたしを気遣ってか、三人は懸命にあたしに声をかけてくれる。
でもあたし、別にショックを受けた訳じゃない。ただ、一番つきあいが長い同級生があたしを信用してなかったことが、美香があたしに対していきなり態度を変えたことが、ムカついただけ。


「あはは。大丈夫だよ〜。あんな言葉、まともに聞いてないから。」


だけど後輩に心配かけるわけにはいかない。部活に支障をきたすわけにはいかない。
あたしはそう言って、後ろを歩く三人に笑いかけた。