あたしを外に出さず、自分がみんなの目の前で働いてるフリをする。当然、あたしの姿をみんなは見てないわけだから、美香が「陽路は部室でサボって、何にも仕事しない。」とか涙目で言えば、ほとんどの人は信じるだろう。
実際、美香も入部当初は真面目に仕事をやっていた。だからこそ、余計に。
ましてや美香にぞっこんな三人が、美香のことを信じない訳が無いんだ。
「治先輩、何言ってんですか?陽路先輩はいつも通り仕事してたじゃないですか。」
呆然として、口を噤んだままのあたしの横から学が口を挟む。でも学の言う通り、それが事実なのに。
「そんなの知るかよ。でも美香がそのことで俺らに相談してきたんだから、結局実際は大崎が仕事してねぇってことだろ。」
冷たい目であたしを睨み続けながら、礼二はそう言い放つ。ってか、美香が正しいことを前提に話しないでよ。
もう、あたしが何を言っても彼らには言い訳にしか聞こえないのだろう。
どんなに違うと言い張っても、サボったことの弁明をしているようにしか見えない。そうなるように、美香に仕組まれていた。

