でも、いちいちそんなことにつっこむのもめんどくさく感じたあたしは、黙々と洗濯を続ける。

思いのほか早く終わったので部室の掃除をし始めたとき、空いたドリンクボトルを抱えた美香が部室に戻ってきた。


「陽〜路〜。美香はみんなの応援があるからぁ、コレ、よろしくねぇ。」

「は?何言って…」


あたしの言葉を聞き終えないまま、満面の笑みだけを残してまたコートに向かって駆けていく美香。ってかありえない。あたしを何だと思ってんの?

机の上に置かれたドリンクボトルを見て、あたしは美香が何をしたいのか、ただ考えることしかできなくて。

でもどうせ美香はちゃんと仕事をこなせないんだし、あたし一人でやった方がスムーズに進む気がしないでもないんだよね。