君を守りたい


「そう、だね。あれはあたしの大切な思い出だもんね!寿也、何かありがとう。」

『べ、別に、思いだしたこと言っただけッスから。』


少しどもった、寿也からの素っ気ない返事。でもこれは照れ隠しなんだよね。こういうところ涼夜と似てるな、なんて、ふと思ったりもした。


『…じゃ、今度こそ切っていいッスよ。おやすみなさい!』

「うん。おやすみ。」


通話が切れ、待ち受けに戻ったディスプレイ。それを見つめていると、今の寿也との会話を思いだして小さく笑みが零れた。

一つ大きく深呼吸をし、パチンと携帯を閉じる。そして小さく伸びをしたあと、部屋の電気をつけた。すると刹那、暗かった部屋が一瞬にして明るくなる。

座っていたベッドからゆっくり立ち上がり、写真立てが飾ってある小さなカラーボックスの前まで歩み寄った。