「…よし。痛くなかったッスか?」
「大丈夫〜。ありがと。」
処置が終わり、あたしの顔を見上げながら尋ねる寿也に、あたしは笑みを浮かべながらお礼を言う。
顔を赤らめうつむく寿也の姿に、純粋に可愛いと思った。
「……よし!寿也、ご飯にしよう!手伝え。」
「はいっ!」
気分を切り替えるように、あたしは寿也に言う。そして寿也と一緒にキッチンに向かった。
でもそのとき、寿也の目が二つの写真立てを捉えていたことに、あたしは気づかなかったんだ。
寿也は何にも言わなかったけど、倒れている写真立てが気にならないわけ、無かったよね。

