君を守りたい


「陽路ちゃん、俺、駅まで送るね。」


その言葉とともに差し出された慈朗の左手。「うん。」と頷きながらそっと握ると、慈朗の体温が伝わってきて、何だか少し懐かしくなった。


「じゃあ、またね。」


空いている左手で手を振る。
無言で手を振り返してくれるみんなの姿を、公園を出るまで見つめた。

そして、視線を前の慈朗に移す。
あたしの大好きな彼の金髪は今、空に映える星のようにキラキラして見えて。


「…綺麗。」


思わずそう、呟いてしまう。

すると、慈朗はピタリと足を止めると、ゆっくりあたしの方に振り向いた。