「あたし、早く終わらせたいって言ったでしょ?」
そう、美香に問えば。
小さく頷くのとともに、微かな声が聞こえてくる。
「ごめっ…、陽路、ごめんなさい…!」
だから今はそれで、もう十分だ。
「陽路ちゃんらしいね。」
後ろから慈朗がそう呟き、クスクスと笑みを零す。そのおかげで冷たい雰囲気は消え失せ、みんなの顔にも笑みが零れた。
いつの間にか暗くなり始めていた空。それを見て、ふと公園に設置されている時計に視線を走らせる。示されている時間はすでに19時半を回っていた。
もっとみんなの傍にいたい、そうは思うけれど。そろそろあたしも駅に行かなければ、帰れる電車がなくなってしまう、そんな時刻。

