君を守りたい


「………そう。じゃあ美香、歯、食いしばって。」


自分が悪いとわかったなら。
それを認めた上で今、あたしに会いに来たのなら。

パンッ、と乾いた音が公園に響く。
もちろんあたしが美香を叩いた音。いらない遠慮はしていない。
ジンジンと痛みが響く自分の右手だけが、その現実を強調していた。


「これでチャラにしよう。」


あたしがそう呟いた刹那、みんなの視線があたしに集まる。当然美香も、驚いたような表情であたしを見据えていた。

でも、決めてたんだ。

どんなに謝られたって気持ちは釈然としない。美香にされたこと全て、忘れることも許すこともできない。だからそれなら、美香が自分の罪を理解した上で、一発叩いて終わりにしようって。