君を守りたい


「美香…?」


思わず、そう呟いてしまった名前。
そしてだんだんと近づいてくる彼女。
制服を着ていることから、今日は学校に行ったんだな、と容易に察しがついた。

あたしの目の前で止まった美香は、ゆっくりと口を開く。


「陽路、あたし、やっぱりあんたのことは嫌い。」


何を、今更…。


「わざわざそれを言いに会いに来たの?」


あたしが尋ねると、美香は首を横に振る。そして続けた。


「嫌いだけど…、間違ってたのはあたし。それがわかったからここにきたのよ。」


オレンジに染まる公園に、美香の声だけが強く響き渡った。