君を守りたい


「ありがと…。でも、何で?」


何でみんながいるのかがわからない。
凌葉に行くっていうのは限られた人しか知らないし、この公園には慈朗だけを連れてきたはずだった。

あたしの質問の意味を悟ったのであろう圭が、ゆっくりと口を開いた。


「…あぁ。慈朗が部室を出た頃、村田からメールがきたんですよ。今日、大崎先輩がそっちに向かったよって。だからどうせ、公園あたりにいるんじゃねぇかと思って。」


晴人か…。それにしても、晴人と圭がメールを交わすほど親しかったなんて初耳だ。しかも、ちょっと意外。


「んで、陽路先輩に会いたいって人がもう一人いるんすよ。もうすぐ来ると思うんだけど…」


そう言って入り口の方に顔を向ける学につられ、あたしも入り口を見やる。すると、長く伸びた数人の影の先に、うつむく女の子の姿を捉えた。