君を守りたい


「陽路先輩と出会って、たくさん大切なことを教えてもらいました。たった一人を大好きだから守りたい、そういう気持ちも知ったッス。」


そこまで言うと、寿也は前方を見据えていた視線をあたしに向けた。隣り合わせに座るベンチの上、必然的に見つめ合う形になる。


「…しつこいって思わないでくださいね?俺、陽路先輩が今でも大好きッス。」


そして寿也は、以前のようなまぶしい笑顔をあたしに向けた。その笑顔に、目頭が熱くなる。


「だからこそ陽路先輩には、幸せになってほしい。笑ってほしい。自分の気持ちに素直になってほしい。だから……。」


だから……?

だから、何?耐えきれず落ちた涙とともに、何かイヤな感じがした。