「俺、大好きな人たちと一緒に大好きなテニスができて、毎日すっげー充実してて。上手く言えないんスけど、人との出会いって何かマジでスゲーなって、最近よく思うんスよ。」
「あたしも、そう思うよ。」
そう。
寿也が思ってるのと同じく、あたしもそう思う。あたしはいい後輩たちに囲まれて、支えられて、守られて…。
どこに行こうとも、独りじゃなかった。みんながいたから、みんなと出会えたから、あたしは今、ここにいる。
「…ッス。それで俺……、陽路先輩にも出会えてよかったと…、今、マジでそう思ってます。」
「…え?」
寿也の言葉に、思わず耳を疑ってしまった。だって、こんなに傷つけてばかりのあたし、それなのに。
“出会えてよかった”だなんて。

