昨日の夕方、あたしがちょうど家に着いた頃にきた、寿也からの電話。

“話したいことあるんで、会えませんか?”

今日の午後二時、第二公園で待ち合わせ。ふと手元の携帯を見ると、約束の時間まではあと30分を切っている。さっきベッドの上に置いたパーカーを羽織り、あたしは家を出た。

昨日同様、晴れ晴れした空を見上げ、思う。
昨日は、こんなに遅くなってしまったけれど、礼二たちや美香とは向き合って話をしてきた。多少、言うだけ言ってきただけって感じもしないではないけれど、ほんの少しだけ、気持ちが晴れた。

だから。ちょうどよかったんだ、寿也の電話は。あたしも寿也と話がしたかった、ちゃんと寿也とも向き合わなければいけないと思っていたから。