君を守りたい


「乗ってください。」


……え。まさかとは思ったけど。
人におぶられるとか滅多にないし、寿也にそこまでさせるのは何だか悪い気がしてしまう。


「陽路先輩歩けないんスから。俺を頼ってください。」


ためらうあたしに、さらに一言。
確かにあたしは今1人で歩くのは困難だし、寿也の好意に甘えるしかないか…。


「…重いけどよろしく。」

「大丈夫ッス。」


寿也におぶさり、とりあえず部室まで戻る。すれ違いざま晴人があたしに、「今日は寿也つれて帰っていいですよ。」と言ってくれたので、あたしの荷物を持ち、寿也に頼りながら学校をあとにした。