バタンと、後ろの方でドアが閉まる音が虚しく響いた。合宿のときにも薄々感じてはいたけれど、今もなお、美香にあたしの気持ちは届かない、伝わらない…。
別に美香に、謝ってほしいワケじゃないんだ。だってどうせ、どんなに謝られても許せないし、許す気もない。礼二たちにも言ったように、そんな言葉なんていらない。
だからただ、気づいてほしかっただけ。
自分のエゴで、どれほど傷つく人がいるのか、どれほど多くの人を巻き込んだのか。
美香が気づいて、それなりの誠意を見せてくれたならそれでいい。あとは美香しだいだ。あたしの伝えたいことは、とりあえずすべて言ったのだから。
美香がこれからどう出るかで終わる。それがあたしたちのケジメ。
三年も経ってしまったけど、今ココで。
あたしなりの三年越しの決着、つけることができたかもしれない。