「違うよ、美香。あたしは別に、あんたを笑いにきたワケじゃない。」
「ふん。どーだか?……ねぇ陽路、今のあたしの姿を見て、あたしがおかれている状況を知って、どう思ってる?まぁ、あんたはさぞ満足でしょうね。」
満足?あたしが?
満足なワケ、ないじゃない…!
あたしの言葉には聞く耳を持たず、自分の考えを無神経にも述べる美香に、根本の性格は何一つ変わってないんだなってことを感じさせられた。
でも、それなら。
それならあたしも、遠慮なく言わせてもらう。
「何言ってんの?美香が今更どんな状況に陥ろうと、あたしが満足する訳ない。あんたがどうなろうと、あたしには関係ない。それにあたしがここに来たのは、あんたとのことを終わらせるためだよ。」
黙ってたって始まらないし、美香と話さなければ終わらない。だからあたしは、美香と向き合うの。