君を守りたい


バツが悪そうに、礼二が口を開く。


「俺たちは、俺達を頼ってくれた美香を信じてた。でもそれは、全部嘘だったんだぞ!?偽りの信頼、偽りの好意……、ずっとずっと騙されて裏切られてたのを知って、責めずにはいられないだろ。」


“人は裏切るもの”…。

凌葉での出来事で、あたしが学んだこと。アンタらは今頃、裏切られることの怖さ・痛さ・ツラさ・悲しさを、身をもって経験したんだね。
きっと、美香もそうだ。

あたしたちが店内に入ってから、もう一時間以上経過している。お昼時、軽食をとるために入店してくるお客さんが増えてきた。

…そろそろ、引き上げ時かな。
もうこれ以上、この三人とは話すことなんてない。

話の中で、行かなきゃならないところもできたから。