君を守りたい


「陽路先輩…。すみません!!」


あたしの近くに来たかと思うと、寿也はそう言いながら深々と頭を下げる。

……やっぱり誤解してるし。


「バーカ。あんたのせいじゃないよ。」


あたしはそう言って笑いながら、寿也のくせっ毛の頭をくしゃくしゃと撫でた。

刹那、ゆっくりと頭を上げた寿也…。
困惑している寿也の瞳と、バッチリ視線が絡んで。


「…コレは、中学のときにやった怪我。治ったと見せかけて完治しないから、実はたまに痛んだりすんの。だから寿也のせいじゃない。気にすんな。」


黙ったままの寿也に、あたしはそれだけ言う。そのうち寿也に、ちゃんとあたしの過去を話すから。だから、待ってて…