君を守りたい


「…学校にも来ねえし、携帯も繋がらねえんだ。家に行っても母親しか出てこないし…。」


あれだけ大きな嘘を、数年間に渡って吐いていたんだ。バレて居づらくなるのはわからなくもないけれど。


「美香を問いつめるとき、何て言ったの?確かに元凶は美香だけど、あんたらは全部、美香のせいにしたの?」


騙すのが悪いに決まってる。
でも。簡単にそれを信じて、確かめもしないで。真実に目を向けなかった周りの人間に、非がなかったワケじゃない。

ふと、ゴールデンウイークの合同合宿のときの美香を思いだした。あのときはまだ、自分が一番だってことを信じて疑ってなかった美香。あたしのいたポジションに、堂々と居座っていた美香…。

別に美香を弁護する気なんてこれっぽっちもないけど、美香一人を責めるのはおかしいと思う。