君を守りたい


「でも謝るしか…」

「あたし、許す気ないし。許すつもりもない。だからこれ以上謝られても、きりがないんだよ。」


まゆ毛がハの字になったような表情。いつまでもソレじゃ、ホントにきりがない。


「……もっと早く、真実に気がつきたかった。」


礼二と同様、未だうつむきながらそう零した治。…だからさ、今更後悔したって遅いんだって。


「真実に目を向けなかったのは、他でもないあんたたちでしょ。今さら、そんな後悔なんてしないで。憐れみの謝罪も、もういらない。」


冷たく言い放った言葉は、周りの声にかき消されることなくただ無情に響き、静かに消えていった。