君を守りたい


あたしの前まで来た晴人と章一が、屈んであたしの足の具合を診てくれる。


「ヤバいね。だいぶ腫れてる。前より悪化したな…」

「だな。沢村、氷嚢を持ってきてくれ。」


章一の言葉に恭汰は「おうっ!」と返事を返すと、部室の方に駆けだした。

そんな中寿也の方を見やると、申し訳なさそうな顔をして後ろの方に立ち尽くしている。

寿也にあたしの怪我のことは、いっさい話していないから。きっと、自分のせいであたしが怪我をしたんだと思っているんだろう。


「寿也、こっち来て。」


そんな寿也に、あたしは声をかけた。
変な誤解されて傷つかれても困る。寿也はこの怪我に、全く関係ないんだから。