「美香の嘘で色んな濡れ衣を着せられて、一番傷ついていたのは大崎だったのに、俺たちはそんなお前をさらに傷つけてしまった。」
…ふと、三年前のあのころを思い出した。
身に覚えのないことで、クラスにも、部活にも、居づらくなっていったあのころ。突き刺さる言葉や加えられた暴力に、何度も心折れそうになった。
巡る記憶に、目の奥が熱くなる。
でも、泣いちゃだめ。こんなところで涙を流すわけにはいかない。
「大崎。」
不意に聞こえた、一際小さな声。
ふと声の主に視線を向けると、苦虫を噛み潰したような顔をした治と目があって。
「………美香だけを信じ続けた自分が愚かだったって、最近気づいたんだ、俺。お前があのときひたすら言い続けてたこと、今ならわかる。」

