駅から学園前公園まで、そんなに距離はない。軽く走りながら向かうと、約束の時間ジャストぐらいに公園に着いた。
広い公園の敷地。遊具や噴水の周りでは、数人の子供達が走り回っている。それを横目で見ながら進むと、一番奥の休憩所のベンチに集まる三人の姿を見つけた。
もちろんそれは礼二、紀彦、治の三人。
あたしは立ち止まって深呼吸をし、ゆっくりと彼らに近づく。
大丈夫、大丈夫…。
あたしはもう、一人じゃない。
海星、明春、もちろん凌葉にだって、あたしを支えてくれる人がいる。
今から、何を言われても、何が起ころうとも、受け入れる覚悟はしてきたんだから。
「…久しぶり。話って何?」
過去に、ケジメをつけよう。