タイミングよく停車したバス。
揃いも揃って大きなあくびをもらす二人をおいて、他のメンバーは運転手さんにお礼を言い、バスを降りていく。
ワンテンポ遅れて下車する二人を見届けたあと、あたしは一度車内を見渡した。一応、忘れ物がないかの確認。
そしてあたしも、運転手さんに「ありがとうございました。」と言ってバスを降りる。
「じゃあ、このままそれぞれ解散。明日からも普通通り練習やるから。…寿也、遅刻しないでね。」
「しないっスよ!」
そんな晴人と寿也の会話を聞いていると、合宿も終わったんだなっていうことを、改めて感じて。
最初行くときはいろいろ考えてたけれど、行ったら行ったでホントにあっという間だった。