君を守りたい


でも今日はあたし、ラケットを持ってきてないんだった…
仕方ないので、そばにいた純にラケットを貸してくれるように頼む。優しい純は、「いいですよ。」と言うと、快くラケットを貸してくれた。


「寿也やるぞー♪」

「…………ウィッス。」


やっぱり、休憩時間が惜しそうにしている寿也を引っ張ってコートに入る。可哀相だけど、今はあたしにつき合ってもらうよ。

後ろから恭汰が、「俺も陽路先輩と打ちて〜…」とか言ってるけど、恭汰とはまた今度ということで。毎日会っているんだし、またきっと機会はあるでしょ。

不意にちらっと後ろを窺うと、寿也を睨む恭汰の様子を、笑いをこらえながら見ている晴人と雅樹がいて。
コイツらの狙いはコレだったのかと、理解するとともに少し呆れてしまった。