「ん?打ち返すくらいならねー。」
訝しげにそう答えるあたしに、雅樹は微かに口角を上げて。あたしの様子に構うことなく、晴人に目配せする。その一連の行為で、晴人は雅樹の企みをわかってしまったようだ。
にこっとほほえむと、あたしに向けて話し出す。
「じゃあ今、少しテニスしてみたらいいですよ。寿也とか休憩なしでいいですから。」
「え。マジ?じゃあやろうかなー。」
思いがけない彼の言葉で、久しぶりにテニスができると思うと何だか気持ちが弾んで。
さっきのこともあるのに、何であえて相手が寿也なのかわからないし、寿也の休憩時間をつぶしたらさすがに悪いのかなぁなんて思ったりもしたけれど、たまにはいいよね!こんな機会、滅多に無いし。

