長かったようで、あっと言う間に終わってしまった2泊3日の合宿。

たくさん、いろんなことがあったようにさえ思う。それだけあたしにとって、深い意味を持つ三日間だった。

車窓は、余り変化のない景色を映しだす。広がる緑の野原、それにつながる青い空。白い雲が風に乗って流れ、時々太陽を隠す。

そんな中、ふーっと静かに長めのため息をもらし、うしろの彼らに視線を向けた。

…こいつらにはいっぱい迷惑をかけたな。
特に寿也に対しては、迷惑をかけたどころか、かなり傷つけてしまった。やっぱりあたしは、先輩としても人として、最低で最悪だ。

思わず零れ落ちそうになった涙を、流れないようにしっかりとハンカチで抑えた。