あたしも外に出て、コート横の水場に向かう。朝のあたたかな日差しがあたしを優しく包んだ。
とりあえず今は、今日を無事に終えることだけ考えよう。そして合宿が終わったら、ちゃんと自分の気持ちを伝えよう。
ホントはとうの昔にわかっていた自分の気持ち。それに気づくのが怖くて、ずっと、ひたすら隠そうとした。
――でも。
あたしは決めた。
自分に素直になろう、と。
また誰かを傷つけてしまうかもしれない…否、きっとまた傷つけてしまうだろう。
だけど、今度は向き合うよ。
もう、逃げない。逃げたって何にも解決しないことなんて、自分が一番わかってるから。