「じゃ、行くから。最終日くらいちゃんとマネ業してよね。」

「わかってるからさっさと行け。光国にバッチリ説教食らってこい!」


相変わらず生意気な口調。
でもこれは、一種の照れ隠しだってことを知ってるから、あたしもからかうようにして返す。


「……ウィーッス。」


かなりかったるそうな返事をして、涼夜は出入り口に向かっていった。外に出たのを確認し、あたしも立ち上がる。

あぁ、何か…
今、涼夜と会えて話せてよかった。幾分、気分が晴れた。ちゃんと笑える。

最終日くらい、笑顔を絶やしちゃダメだ。みんな、頑張ってるんだから。