「男に可愛いはほめ言葉じゃないって、いつも言ってるじゃん。……もういいよ。俺、朝練行く。」
そして涼夜は、帽子を深くかぶり直して立ち上がった。でも朝練行くって…、明らかに遅刻じゃん。というより、ここにいた理由は何?喧嘩したっていうのは、理由になってない。
「ねぇ涼夜。何でここにいたの?」
「え、何でって……。陽路と話したかったから。昨日の夜は陽路、外から戻ってきて早々と寝ちゃったみたいだし。」
「ふ〜ん、そう……。」
怒られるのをわかってて、あたしを待っていた涼夜。バカだなって思った反面、そこまであたしを優先してくれていた気持ちが嬉しかったのも事実。

