ツラい…
苦しい…

すべては自分でまいた種なのに、あたしよりもみんなの方が苦しんでるのに、結論を出せないのは何で?

“アンタの気持ちは今、どこにあんだよ!?”

“どうして自分に素直になんねぇんだよ!!”

寿也に言われたことが、ただ頭の中で反芻される。寿也が最後に見せた寂しげな微笑が頭から離れない。

寿也も、慈朗も、好き。
これ以上傷つけたくなんてないのに。

――ねぇ…?
あたし、どうしたらいい?
どうすれば傷つけなくてすむの?

あたしだけ残された部屋、心の中に浮かんだ問いは、誰にも答えられることなく闇に消えた。