再び沈黙に包まれる室内。
あたしは寿也に、何て言ったらいいのかがわからない。
寿也を好きな気持ちは嘘じゃないんだ。
だから自信を持って「あたしも寿也が好きだよ。」って、そう言ってあげればいいのに、何かがあたしの邪魔をする。
ホントにそれを言ってもいいのかと、頭の中で葛藤が繰り広げられる。
…でもホントは、とうの昔に気づいてた。
この合宿の初め、慈朗に抱きしめられたときから、あたしは自分の隠し続けた気持ちが再び芽吹いたことに気づき始めてた。
この合宿に参加したこと自体は間違いじゃない。あたしの慈朗への想いが、思いの外大きかったことが唯一の誤算で、あたしが寿也を慈朗の代わりにしようとしたことが、最大の罪だったんだ。

