君を守りたい


にぎやかになってきた大広間。そんな中、カウンター前だけは別世界のように、沈黙が包んでいる。


「涼夜、何か言いたいことでも?」


そっぽを向いて口を開かない涼夜に、あたしは恐る恐る問いかけた。まぁ、言われることは何となく予想がつく。


「……陽路のバカ。今回は無理しないでって言ったじゃん。過呼吸になるとか、マジで無理しすぎ。どんだけ心配したと思ってんスか?」


少しの間のあと、ぶっきらぼうに言い放たれた言葉。こう考えると、涼夜はいつもあたしの心配ばかりだ。こんな年下にも心配かけて、あたしはやっぱり情けない。


「ごめん涼夜。いつも心配ばかりかけて、本当にごめん。」

「……わかってんならいいッスよ。」


だけど、いつも通りにふてくされた涼夜の表情を見て、思わず笑みが零れた。