一通り用意ができた頃、マネ三人が大広間に入ってきた。あたしの姿を捉えた瞬間、美香の表情が一気に曇る。愛加と桃は、何であたしがここにいるのかを聞きたそうな、訝しげな表情を浮かべていた。

昨日のこともあるしあんまり気が進まないけれど、一応謝っておくべきだよね?あたしの分の仕事も負担させちゃったわけだし、これでもあたしがマネの代表だし。


「今日一日、迷惑かけてごめん。」


あたしから目をそらそうとしている三人に向けてそう言うと、泳いでいた愛加と桃の視線がようやくあたしの視線と絡んだ。もちろん美香はこっちを見ようともせず、腕を組んで立っているだけ。


「…別にいいです。」

「三人でも大丈夫でした。」


でもやっぱり、返ってきた言葉は素っ気ない。仕方なしに機械的に返されたってだけの言葉は、虚しく耳に響いた。