君を守りたい


――でも。


「ほ〜う。寿也と大崎先輩はいつの間にやらつき合ってて、沢村は先輩が好きなのか。まぁ知ってはいたが、部内三角関係、なかなか面白そうだな。」


あたしは奴の性格を忘れていた。
助けてオーラを全開にして雅樹を見つめていたのに、雅樹はそうつぶやいてクククッと笑いながら着替え始めて。

ってか、マジ、前言撤回。
明らかにコイツは、この状況を楽しんでる。


「陽路先輩…。俺のこと嫌いかよ?」


雅樹の背中をにらみつけたまま一言も発さないあたしに業を煮やしたのか、恭汰があたしを見つめながらそう問いかけてきた。

開けっ放しの窓から吹いた風が、恭汰の赤茶色い髪の毛を静かに揺らす。

隣では寿也が、不安げにあたしを見つめていた。