「陽路ちゃんのバカ!マジで心配したんだよ!?」

「…うん。ごめんね?」


自分でも、どうしてあんな風になってしまったのか全然わからない。だから今は、慈朗に謝ることしかできなかった。

とりあえず慈朗に離れてもらい、寝かせられていた身体を起こす。またすぐ慈朗が抱きついてきたことは、言うまでもないけれど。

ぎゅーっと強まる抱きしめる力に、あまりにも慈朗が必死すぎて何だかおかしくなってきて。優しい慈朗はやっぱり昔と何にも変わってない。思わず笑みが零れた。


「…何で笑うの?」

「ん?何でもない。」

「変なの。」


昨日三年ぶりに会ったっていうのに、そんな壁を感じることなく慈朗と話せるのが、素直に嬉しい。