君を守りたい


昨日とは打って変わって静かな大広間。各自席に着き、黙々と箸を進める。まぁ実際、食欲なんてこれっぽっちもわいてこなかったけれど、午前中の練習のことを考えてひたすら飲み込んだ。

一通り食べ終え、ふと大広間を見渡せば、暗い顔に加え誰もが無言を貫く中、対照的な明るい笑顔を浮かべている人を見つけた。

凌葉メンバーが囲むテーブル。
それぞれが不安と心配をはらませた表情を浮かべる中、彼女の笑顔は異様に目立つ。いかにも“清々した”って顔をしているもんだから、言葉にしないでも彼女の気持ちは表情からにじみ出ているようだった。

ギリッと奥歯をかみしめる。こんな中、笑っている秋田先輩がどうしても許せない。秋田先輩が男だったら、遠慮なくぶっ飛ばすことができたのに。