君を守りたい


「…お前らしくないんだよ、寿也。グダグダ考えてばかりでそんな顔してる暇あったら、言いたいことちゃんと言ってこい。お前はいつだって、直球勝負だろ?」


そう言い放たれた言葉と、ほぼ同時に終わったストレッチ。立ち上がった野本先輩は、ストレッチを終えた数人とともに宿舎に戻っていく。


「寿也もほら、さっさと行くよ。」


後ろからポンと置かれた手に振り向くと、先ほどより幾分穏やかな笑みを浮かべた村田部長がいて。
「はい。」と呟き、俺は立ち上がって村田部長に並んだ。


「さ、朝食食べて、練習前に大崎先輩の様子見に行こうか。」


そう言って村田部長は歩き出す。俺もうなずき、部長の後ろを歩き出した。

野本先輩に言われた通り、もう一度ちゃんと、俺の気持ちを陽路先輩に伝えたい。まっすぐこそ“俺らしい”ってことが、今さらだけどわかったから。