君を守りたい


体操して、みんなでまとまってコートを囲むフェンスの外周を回る。かけ声さえもあまり出されぬまま、静かな中で20周を終えた。

汗が軽くにじむ体。頭ん中はぐちゃぐちゃでどうしようもねぇし…。


「寿也、ストレッチやるぞ。」

「あ、はい。」


突っ立ったままだった俺に、野本先輩が声をかけてくれた。長座から順番に、野本先輩の背中を押す。


「……今の大崎先輩はわからないな。」

「え?」


ずっと無言だった中、いきなりそう言われたって意味わかんねぇって。どういうことか聞き返そうと口を開きかけた俺に「交代だ。」と言うと、野本先輩は俺の後ろに回った。