君を守りたい


宿舎に入ると、多目的ホールで崎村先生を囲むようにしている数人の姿が見えた。もちろんその中には、悲しそうな表情を浮かべた阿久津先輩、苦虫を噛み潰したような顔した藍前もいて。

気まずい沈黙が漂う中、村田部長が崎村先生に問いかける。


「崎村先生、大崎先輩は…?」

「あぁ。たいしたことないさ。今はだいぶ落ち着いてる。ところで、大崎には過呼吸のクセがあるのかい?」


…過呼吸?陽路先輩が過呼吸になったところなんて見たことねぇし、何でそんなことを聞かれるのかがわからなかった。海星メンバーの表情をうかがうと、俺と同じように思っていたようで、みんなが不思議そうな顔をしている。


「もしかして大崎先輩、過呼吸になったんですか?」


沢柳先輩が恐る恐る尋ねると、崎村先生は「あぁ。」と短く答えた。