君を守りたい


「大崎、大丈夫か?!」


騒々しいほどの数人の足音とともに聞こえた柊先生の声を最後に、あたしは意識を手放した。

真っ白な視界から一変、真っ暗な闇に堕ちていきながら浮かんだのは、さっきの寿也の表情と無邪気に笑う慈朗の姿…。

そしてその二人がいきなり消えたかと思うと、今度は不適な笑みを浮かべた美香が現れて。

《あたしの前から消えて。あたしが一番じゃなきゃダメなのよ。大切にされるのはあたしだけでいい。あんたなんて、みんなの負担でしかない最低なヤツだわ。》

見下すような視線を投げ、あたしにそう言う。でもそんなの言われなくてもわかってる。

改めて思うと、美香が昔からあたしに言い続けていた言葉は、案外正しかったのかもしれない。そう感じる中、意識は完璧に闇に堕ちた。