君を守りたい


その場にひざまずくようにして座り込む。すでに視界は真っ白になっていて、荒い自分の呼吸しか聞こえない。


「ちょっ、陽路っ!」


体の力が抜け、慌ててしゃがみ込んだ涼夜にもたれ掛かるような体勢になった。

っていうか、マジ、上手く呼吸できない……。指先が痺れ、微かに震える。しかも、だんだん意識も遠のいていく…。


「タケ先輩、誰でもいいんで先生呼んできてください!んで、菊池先輩は袋探してきてください!できれば紙袋。」


あたしの頭の上で、涼夜がそう言ったのが何となく聞こえた。「お、おう!」や、「わかったよー!」という声と、2人が走っていく足音も……。

あたしを支える涼夜の手に、少し力が込められた感じがした。涼夜のあたたかさに、だいぶ気持ちは落ち着いてきたっていうのに、呼吸は全く安定していかない。

苦しさからなのか、何なのか、涙が一筋頬を伝った。