君を守りたい


「はよっス、陽路先輩!」

「おはようございまーす。」

「………ッス。」


そう明るくあたしに挨拶してくるけれど、あたし今、笑えない。昔、みんなに心配かけないように鍛え上げたはずの作り笑顔が、今はどうしたことか作れない。そんな余裕がなかった。

だんだん息苦しくなってきて、次第に肩が上下するのがわかる。そして何とか治めようとすればするほど、さらに呼吸が乱れていくのを感じた。
なんか…マジでリアルにヤバい。


「…ねぇ、陽路。どうしたの?」


いち早くあたしの異変に気づいた涼夜が、あたしに問いかけてくるけれど。そんな言葉、今のあたしの頭には届かない。聞こえない。

ってかあたし弱すぎる。
こんなことで過呼吸になるなんて、何考えてんの?