眩しい朝の日差しが、うっすらとカーテン越しに入り込む。重たいまぶたを開け、まだ冷たいツンとした空気を肺いっぱいに吸い込んだ。

結局あまり寝れなかった。というか、ちゃんと寝付けなかったと言うべきか。

「ねむ…。」とつぶやきながら、まだ三人が寝ているのを見て、あたしはジャージに着替え始める。

とうとう合宿も、二日目突入。
そろそろ部員たちも朝食前の朝練のために起きてくる時間だ。マネは特に何も言われてないけれど、みんなが体を動かしてる中、のんきに寝てるわけにもいかない。マネとしてドリンク作ったりするのは当然だ。

カードキーを手に、静かに部屋を出る。もちろん、美香たちに声はかけなかった。どうせまた文句を言われるくらいなら、あたし一人の方が仕事になる。